手のひらサイズのパワーメータ
Cubeは固体レーザ用パワーメータです。加工ゾーン内のレーザパワーはレーザ加工の結果を左右するカギの一つです。パワーロスは加工部品の重大な品質問題を引き起します。そのため加工ゾーン内で直接又は近くでパワーを測定する必要があります。
Cubeは携帯型でコンパクトなデザインなので、加工ゾーンの加工ヘッド直下でパワーを測定することができます。
Cubeは日常点検用パワーメータとして開発しました。コンパクトなデザインなので、通常設置できない狭い場所でもパワー測定ができます。ロバストなハウジングにより衝撃、振動、ほこりから保護されています。インテグレードされたLCDモニタも装備されています。電源はマイクロUSBポートで充電できるリチウム電池です。
Cubeは14回分の測定を保存するリングバッファが内蔵されており、最後に測定したデータをディスプレイに表示します。リングバッファ自体は大きく、Bluetooth経由でアクセスします。
原理
カロリーメータ式測定システムのアブソーバに短時間レーザを照射します。レーザパルスの照射開始時と終了時のアブソーバの温度差が測定されます。温度上昇からマイクロプロセッサベースの電子機器により高精度でレーザパワーを測定します。アブソーバがオーバーヒートした時はインターロックが有効になりレーザが停止します。使用時にはインターロックを使用することを強くお勧めします。
Cubeアプリで操作が簡単
Bluetooth経由でPrimes Cubeアプリを使用すると、AndroidTM搭載スマートフォン又はタブレットのようなモバイルデバイスで便利にパワーをモニタリングできます。Cubeに保存された測定値のグラフィック表示とバックアップに加え、測定シリーズのプリセット定義が可能となりBluetooth接続によりCubeに転送することができます。
モバイルデバイスにパルス毎のパワー、パルス幅、エネルギーを表示することが可能です。それに加え、PRIMES Cube Appを使用して測定値の標準偏差評価が可能です。
このPRIMES Cube AppはGoogle Play Storeから無料でダウンロードできます。
Cube システムパラメータ
Cubeは入射レーザエネルギーと照射時間で測定します。計算されたレーザパワーの精度は±3%、再現性は±1%です。動作温度範囲は+15度~+40度です。
レーザのパラメータ
- 波長:Cube/Cube L: 440 – 460 nm, 510 - 540 nm, 800 - 1100 nm
Cube M/Cube L1: 900 - 1100 nm - 入力パワー:25 – 20000 W(平均パワー)
- 測定時間:パルス幅:0.1-2秒
レーザパワーと照射時間は測定値にダイレクトに影響します。
Cube M
高密度レーザパワーを測定したいですか?問題はありません:PRIMES社の新製品Cube Mは、パワー2 kW、最大パワー密度250 kW/cm2のレーザを測定可能にします!
Cube Mは通常設置できない狭い場所でも高品質レーザのパワーモニタリングをするために開発され、従来のCubeは固体レーザのシングルショット用に開発されました。
しかしながら高出力パワーの場合、パワー密度が非常に高いので従来のパワーメータのアブソーバではコーティングが損傷してしまいます。そのようなアプリケーション向けにPRIMES社は高パワー密度レーザ対応の新製品Cube Mを開発しました。
特徴: PRIMES社内にて開発し、ビーム入射口に設置したマイクロオプティクスアレイにより加工レンズ直下の集光ビームをCube Mで測定することができます。ビームの入射角は垂直でなくとも±20度までであれば問題なく測定が可能です。これらの機能によりCube MはマイクロマシニングやAMアプリケーションに適しています。
新商品:Cube L
高出力パワー用の新モデル:最大入力パワー20kWの固体レーザ及びファイバーレーザのパワーをCube Lで容易に測定できます。