FocusTracker FT は新しい測定原理を使用して焦点位置を迅速かつ容易な方法で測定します。この新システムは1台のデバイスで 2つの異なる範囲の拡がり角を測定できます。光学セットアップだけでなくファイバも直接測定することもできます。 時間分解能は最大 40 Hz です。 FocusTracker FT はプロセスパラメータにおける光学セットアップの温度挙動をより深く理解し、モニタするのに役立ちます。 VIS又はNIR、水冷又は空冷バージョンがあります。
優位点
プロセスと本質的な焦点シフトについて詳しく学びましょう。プロセスパラメータでの測定、CW及び短時間照射設定で測定が可能です。FocusTracker FTはプロセス又は光学セットアップの開発に非常に役立ちます。サービスで使用すると、光学セットアップの迅速かつ容易な検査と認定が可能になります。デバイスを機械にインテグレートすると、光学セットアップのパフォーマンスを追跡できるので品質管理にも使用できます。
テクニカル
FocusTracker FT はリアルタイムで最大 40 Hz で集光位置を測定します。これにより光学セットアップの温度特性をこれまで以上に深く洞察できるようになります。 プロセスウィンドウがますます狭くなり、バッテリーや電動モータなどの非常にセンシティブな部品により、プロセス内で常に焦点位置の詳細情報を得ることが、ますます重要になっています。
FocusTracker FT を入射ビームに対して 90° に調整します。メインビームはデバイスを通過するので、入射パワーとユニットの配置に関して最大限の柔軟性が得られます。レーザのごく一部がデバイスに取り込まれます。 ビーム発散角を測定し、焦点の正確な位置を算出します。
図 1 (Fig 1) ：パワーレベル変動とそれに対するフォーカスシフト
図 2（Fig 2）は3 kWで異なるクールダウンフェーズ (5 秒と 2 秒) を使用した同じシステムを比較したものです。 レーザ解析ソフトウェア(LDS)を使用すると、絶対的な焦点シフト (振幅) と 2 つの時定数 (高速と低速) を分析できます。
これらの値を基に、様々なパワーレベル又はプロセスパラメータでの光学セットアップの挙動を予測することができます。その結果、様々な光源とパワーレベルを使用した長時間テストを最小限に短縮できます。
要約
FocusTracker FT はレーザの焦点シフトを分析するために特別に開発されました。素早く容易に使用できると同時に、多用途で高出力パワーを分析できます。 シンプルでロバストな設計により、非常にリーズナブルな価格で長く活用できます。